私は、意識して、高気密・高断熱使用の外バリ断熱で家を建てた。
この仕様の家に関して、
「外断熱は一般に過乾燥になりやすいです。」と重々言われてきた。実際、開成建設の岡山支店の泉田モデルハウスは、外断熱仕様で、エアコン一台でずっと公開している。エアコンというものは暖かい風を送るだけのものなので過乾燥になりやすいのだとよく言われた。
個の家に住み始めた頃、確かに湿度は40%で若干低いかなあという気がしていた。
最近の我が家の湿度である。
こっちが2階で、

こっちが1階の湿度である。

青い湿度計の方が低い値を示す。この2台の湿度計の差は8%、つまり、2階も1階も同じぐらいの湿度である。70%弱というところであろうか。快適な湿度が60%であるから、若干高めである。
「過乾燥になりやすい。」ということで、石油ストーブを購入し、いつもヤカンをかけていた。また、妻は室内で洗濯物を干していたのであった。
吹き抜けも若干広めであるので暖房してもすぐ石油がなくなる。石油ストーブを購入してから2回給油した。合計8リットルである。
「湿度が若干高めだなあ。」と思いながらのうのうと過ごしていたのであるが、妻が朝、「窓に結露している。」と言い出した。
たしかに、窓全面ではないがまわりは結構濡れている。水溜まり状態ではないが結構汗をふきだしている。
枠は樹脂サッシにしているのにと思いながら、ネットで結露について調べてみた。
「
冬場の結露を減らす方法。」ということであるサイトに巡り合った。
『リフォームをして、かえって結露に悩まされるようになったお宅で共通しているのが、
石油ストーブや石油ファンヒーターなどの石油を使った暖房器具が
大活躍していることでした。』
おっと、これは我が家のことではないかと思った。また、あるサイトでは「灯油を燃やした分だけ水蒸気が発生する。」ということも分かった。ということは、すでに石油ストーブで8リットル、その前にファンヒーターも燃やしているので10リットル以上の水蒸気が発生していることになる。
何が、過乾燥じゃあー。と叫びたくなった。逆に結露をほうっておくとカビは生えるし、壁紙もダメになる。
急遽、石油ストーブを禁止にして暖房をエアコンで運転している。また、レンジフードも常時換気にした。トイレも換気扇を回している。
さて、家を温める暖房機であるが我が家は、蓄熱暖房機を使っている。しかし、この蓄熱暖房機、ほんわかな暖かさで、ちょっと暖房したいというときはもう一つ別の暖房器具がいる。
「結露」を防ぐ手段として、「乾燥した空気を外部から取り入れる。」というものがあるがもう一つ「部屋の温度を上げる。」という手もある。
この我が家の結露現象、早朝に起こった。寝るときに蓄熱暖房以外の暖房器具を消して寝る。家の空間の温度が下がった時に、最も低温な窓枠で起こっている。
だったら、朝方の室温を上げればいいじゃあないかということに気がついた。
こういったサイトにたどりついた。
『設定方法
・寝る前に蓄熱式電気暖房機の放熱を14~15℃にする。(蓄熱量も若干下げても良い)
・フル暖エアコンを18~22℃の低温設定で深夜11:00~翌朝の7:00まで運転する。
・朝の7時になる手前で25~27℃に一気に、室温を上げて7時に消す。
・出かけるときは蓄熱式電気暖房機を16~18℃位の低温設定にします。』
蓄熱暖房機というものは放熱なので室温が設定温度に達していなければファンを回すというだけのものである。よって「室温を何度に設定する。」といった具体的な設定はできないものである。とりあえず、今は深夜電力で100%蓄熱をしている。
深夜電力は安い。なるほど気温が下がる深夜にエアコンの暖房運転を低い設定値でやるのも手かもしれないと思った。蓄熱暖房機とエアコン、ちょっと併用してもいいかもと思ったのである。ここ岡山の中国電力は深夜11時から翌朝8時までが深夜電力の時間帯である。今晩11時から明日7時まで17度で運転をして、明日7時から30分ほど一気に室温をあげてみようかと思っている。
とりあえず、湿度を50%ぐらいまで落とさねばと思っている。ここで得た教訓は過乾燥になればまた石油ストーブを焚けばよいだけのことである。
「過乾燥だ。」とお悩みの方々、石油ストーブを焚くと一気に湿度が上がりますよ。お試しあれ。

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