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なかにし礼 放射線治療 

昨日、中居正広の金スマをビデオで見た。なかにし礼が陽子線治療で癌が治った。という番組で興味を持ったからである。

見た結果、切ったりせず、たった数十回当てるだけで完治したという「夢のような治療法」という感じで報道された。
「3人に1人が癌なので一県に一施設あっても足りないくらい。」とか「高価で保険適用外だけれどももっと普及してもらいたい。」という内容で報道されてもいた。

陽子線治療とか重粒子線とかというもの、電子、X線、γ線と振る舞いが違う。電子、X線、γ線はそういうものが人体に入る時が一番エネルギーが高く深部に至るにつれてだらだらとエネルギーが無くなっていく。

それに比べ、陽子線などの重粒子線は、人体に入る入口の付近からある程度低いエネルギーで侵入し、ある深さで急激にエネルギーを放って止まる。深部に癌がある場合、入射エネルギーを見積もれば、深部の癌で最大限のエネルギーを発揮し、癌を撲滅させるといった具合である。簡単に言えば、「北斗神拳」なのである。この横軸深さに対し、縦軸放出するエネルギーのグラフで鋭いピークが現れるのであるがこれをブラッグピークと呼ぶ。興味のある方は、検索で「ブラッグピーク」と書けると特徴的なグラフが出てくる。

聞いてみれば、いいとこばかりの画期的な治療法である。ここから以下、いろいろとケチをつける。なかにし礼は、「こういうことをみんなが知るべき。」と絶賛しているが、「デメリットは無いのだろうか。」という目を持つことも必要である。

まず、吸収線量と線量当量の関係について述べる。

吸収線量(単位 Gy(グレイ))は、単純に単位質量あたりに与えられたエネルギーで表される。1Gy=1J/kgである。

次に線量当量であるが、これは少しややこしくて、放射線防護の立場から、同じ吸収線量でも放射線の種類により生物体への影響が異なることを、放射線ごとに定められた線質係数を吸収線量に乗じるなどして表した量ということで皆さんもなじみの深いシーベルト(Sv)表される。

単純に言うと シーベルト=線質係数×グレイなのである。ここで問題なのが線質係数である。電子、X線、γ線は線質係数が1でシーベルト=グレイである。これに対し陽子はである。

中性子は、5から20なのである。どういうことかと言えば、0.2グレイ(十分高い)の電子を浴びるのと0.2グレイの陽子を浴びるのとでは違うということである。つまりシーベルトに直すと電子は0.2シーベルトに対し、陽子は1シーベルトになる。こんなもの全身にあびると確実に死ぬ。即死でなくとも数日後に死ぬ。東海村のバケツでウラン溶液を入れた事件で彼らは中性子を浴びた。浴びた直後は歩ける状態だったのに死んだということから影響力の強さが分かるであろう。(だから痛くないのである。もっとも神経というのは分子レベルで陽子、中性子は原子レベルなので神経をもかいくぐるのである。(熱いとは思うのであるが。))

ウィキペディアに載っている「ブラッグピーク」にごまかされてはいけない。

縦軸がDoseとなっている。これはまぎれもなく「吸収線量」のグレイを表している。よって人体の影響を及ぼす「線量当量」シーベルトに直さなくてはならない。赤と青の線PUROTONの縦軸の値を5倍にすればよい。ピンクのPHOTON beamに比べ、どれほど高くなるかお分かりであろう。つまり患部ばかりでなくまわりの正常組織にも十分被曝させているのだ。

よって私が憂うことはなにか。それは、なかにし礼が数年後、これがもとで癌が再発しないかが心配なのである。実際、「ガンセンター名誉総長の奥様は陽子線治療でガンが消えたにもかかわらず再発を繰り返し、お亡くなりになりました。」というブログ記事がある。しかしながら、なかにし礼の場合、今すぐ死ぬか、延命を望むかという選択肢であり、後者と納得するのなら、価値ある治療法と思う。しかし、絶賛すべきものではないと思う。

ここまでがなかにし礼と陽子線治療のことであるが私が言いたいのはこれではない。こういう陽子線治療を推し進めようとしている組織である。実際、γ線治療ならば比較的簡単にできる。リニアックという装置でぐるぐる体を回転をしながらγ線をあてて、最終的に患部に最も強度が集まるように照射されるのである。この装置は大きな病院に行けばある。

問題は陽子線治療でこれの設備はかなり大掛かりで建設費用も莫大になると思われる。(加速器が必要になるから。大型化せざるを得ない。)だから未だに日本で数カ所ぐらいしか施設が無いのである。

こういう大金が動くことに対して群がるハイエナどもがうじゃうじゃいることに注意するべきである。こういうハイエナに対して、この前の金スマは世間をごまかす絶好の宣伝であった。

各県に数施設ごと、全て治療は保険でまかなえたらどうなるか。これはめぐりめぐって国民のツケ、つまり税金となるのである。私自身、効き目があるのなら、ある程度許されると思われるが、これらが普及してから、「治療は完ぺきだったが、患部以外から癌が再発しだした。」というのは許されないのである。もしかしたら、治療後の生存率、生存日数を含めて考えると、外科療法、化学療法のほうがいいかもしれない。

もし、近未来、粒子線治療が脚光を浴び、国が全面的にバックアップをしたとしたら、そして国民がデメリットを考えだしたとしても、もう巨大施設は出来上がっているのであり、建設費を含めた既得権益はそれに群がるハイエナどもがあさってしまった後の祭りなのである。で、そのハイエナども、次に何を言うかと言えば、「陽子線による癌治療はある程度成果を見せた。次に課題とすべきは、高齢化社会になった今、治療による延命と寿命の兼ね合いで寿命が縮まってしまったことである。これに対して新たなプロジェクトを組むべきであろう。」とか言いだしそうである。よって、陽子線治療が普及し尽くした後に新たな事業を興し、大金をむしり取ろうとしているのである。

ここら辺のこと、原子力関係とダブるところがあるので皆さんも十分気をつけてもらいたいのである。

平和、環境、健康、福祉、こういったことを全面に出す輩、気をつけたほうがいい。彼らはそういうことが金になることを十分知っているのである。
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